皆さんこんにちは!ABEXです!
今回は、
『ロードスターNR-Aパーティーレース仕様』
についてご紹介したいと思います!
Youtubeでもインプレッション動画をあげているので是非そちらもご覧ください!
↓↓NDロードスターNR-Aの実力をサーキットにてインプレ!↓↓
ではさっそく見ていきましょう!
◆NR-Aとベースグレードの違い
NR-Aにはベースグレードにはない下記の様な機能が付いています!
・車高調整機能付きビルシュタインのダンパー装着
・ボディー補強
・リアのブレーキローター大型化
・ラジエーターの大容量化
・トルセンLSD装着
など
どれもスポーツ走行に適した部品が取り付けられています!
そしてパーティーレース仕様として変更している所は、まずタイヤとホイールです!
タイヤは「ポテンザアドレナリン」に変更していて、ホイールも「RAYS VOLK RACING TE37SONIC」に交換しています!
ちなみにサイズは、純正と同じ「195-50R16」となっております。
その他変更しているのは、ブレーキラインをメッシュホースに交換したりフルバケを入れたりマツダスピードのロールバーを入れてあります!
※フルバケ(フルバケットシート)とは、背もたれと座面が一体型で背もたれが固定されているシートのことです。
◆サーキット走行してみて
走行は、スポーツランドSUGO(宮城県)で行いました。
こちらは、全長4.6kmほどのアップダウンが豊富なコースになります!
スーパーGTではこのコースは魔物が出るなんてよく言われますが富士や鈴鹿と比べるとかなり狭く、ブラインドコーナーも多いので30台以上の速いマシンが一気に走ったらそれはトラブルは起きますよね(汗)。
○ロールについて
さて、話を戻しますがこのロードスターをサーキットで走らせてみた第一印象としては、レーシングカーという括りで考えるとかなり足回りが柔らかいです!
NR-Aのグレードには標準でビルシュタインの足回りが装着されていますが、あくまで純正ベースの足回りなので純正の延長線上にある足回りと考えた方がいいですね。
そのため船のように車がロールします(汗)。
ただこの車の開発コンセプトで人馬一体という言葉がありますが、日常運転のスピード域でもしっかり車をロールさせて
「車を運転しているぞ!」
っていう気持ちが高揚する様なフィーリングに仕上げられています。
なのでそういう車がサーキットに行ったらロールオーバーになるのは言うまでもないですね(汗)。
しかしロールしている状態でもフロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを採用しているので、タイヤの接地感は本当に高いですね!
そして素のボディの良さもありますが、ロールバーや補強財が入っていることにより剛性が半端なく高いので車のロール量が大きい状態でも不思議と怖いという気持ちにはなりません!
街中でもサーキットでも車を運転している時の安心感があるというのは、非常にポイントが高いですね!
ただし、ロールが大きい分運転もできるだけ丁寧な操作が求められるので運転時の良し悪しが非常にわかりやすいです。
そういうこともあり、ハンドル修正無くバシッとコーナリングが決まった時の気分は格別です!
この運転する時の喜びが幅広い速度域で味わえるようになっているので、そこに関しては本当に感心します!
ちなみに視覚でも車がロールしているなとわかるようにフェンダーの部分が運転席から見えるようにしているようです!
○ミッションについて
ショートストロークのシフトでミッションを入れた時のフィーリングも非常にカチッと入るので、HパターンのMT車の中で考えるとかなり良くできたミッションです。
そして、ミッションもそれなりに強いのでサーキットユーザーに取ってはミッションブローの不安も少なくて嬉しいですね!
※ミッションブローとは、トランスミッションに異常が生じ、車の走行がスムーズにできなくなる現象です。
○ブレーキについて
エンドレス製のパットに交換しているとはいえ、前後片押しキャリパーなので初期制動はちょっと物足りない感じです・・。
ただ、重量が1t弱ということもあり、熱ダレはほとんど起こらないです。
そして細かな操作に対してのコントロール性は非常に良いので、安心感は非常に高いです!
初期制動が欲しい方は、オプションで選べるブレンボキャリパーとRAYSホイールがセットになった物を購入すれば解決するのではと思います!
ただ、パッドとブレーキフルードは交換しないとフェードしてしまうので気をつけて下さい!
○装着タイヤのポテンザアドレナリンについて
一応ポテンザの名を冠していますが、どちらかというと街乗りを想定したタイヤなのでサイド剛性が柔らかく絶対的なグリップはそこまで高くありません。
ただ、滑った時の挙動が非常にわかりやすい上にある程度カウンターを当てている状態でもコントロール下に置くことができるのでビギナーのトレーニングには非常に適したタイヤだなと思いました。
尚且つブロック飛びもなく、タイヤがある程度減ってもそれなりにタイムは出るのでお財布にも非常に優しいですね!(ちなみに安いお店では1セット5万円弱)
○エンジンについて
正直1,500ccではなく2,000ccが欲しいところです(笑)。
エンジン出力は131ps、トルクは150n•mになりますが、SUGOのスピード域だとアクセルを踏んだ時パワー不足でリアにピッチングしません。
なのでもう少しパワーがあれば、リアにしっかりとトラクションを掛けて走れるのになと思いました。
ただ、低速時のトルク感は非常に高く信号待ちからのスタートダッシュで3,000回転弱からクラッチを急激に繋ぐとしっかりとタイヤが空転するので、低速域のトルク感は非常に高いです!
また、エンジンの搭載位置ですが実はフロントミッドシップ化されています!
キャビンの位置を下げることによって重量配分が50:50を実現しているので、コーナリング性能の向上はもちろん、タイヤも前後均一に消耗するのでバランスの良さは非常に良いです!
逆に1,500ccだからこそできるバランスの良さというのはメリットですね!
◆日常の使用について
当然ですが、ロールバーがかなり邪魔です(笑)。
ロールバーを付けることで剛性アップは望めますが、重量増加や重心位置が上がってしまうのでサーキットを走らない人はロールバーを付ける必要はないと思います。
またシートですが、純正だと正直硬いので横に女性を乗せるのであれば片道150km以上のロングドライブはきついと思います。
横に人を乗せる機会が多い方は、純正レカロがついているグレードを選んだ方が良いかもしれません。
ラゲージスペースですが、自分はサーキットに行く時 RIMOWAの63L程のキャリーバッグにレーシングスーツやお泊まり道具を入れて行ってたのですが、そのキャリーバッグがすっぽりと入るぐらいの大きさなので積載力は車体の大きさの割には高いです!
しかし、トランクにタイヤは収納不可で助手席には3本までしか積めないので、サーキットメインの方にはかなりデメリットになります(汗)。
ここまで割と悪いところばかり言ってしまいましたが、レースカーという括りで考えると乗り心地は良いし積載力もそれなりにあるし何より壊れないので街中でもサーキットでもオールマイティにこなせる1台なので使い勝手は素晴らしいです。
走りの面でも街中からサーキットまでどんな場面でも人馬一体を味わえるので、本当に守備範囲の広い車だなと思いました!
◆まとめ
この『ロードスターNR-A』を一言で言うと、
ローコストで楽しめて公道も走れるレーシングカーです!
FRのMT車でサーキット走行をローコストで楽しみたいと言う方にはこの車を選んでおけば間違いないと思える1台でした!
Youtubeでも詳しくお話ししていますので、是非そちらの方もご覧ください!!
以上、ABEXでした!